粉河寺の桜の花は散り終わりました。
いよいよ『 新緑の季節 』の到来です。
お釈迦様の誕生を祝って行う法要 ~灌仏会(かんぶつえ)~ を4月8日(火)に執り行いました。
当日は天候にも恵まれ、且つ桜の花が満開で一番の見頃を迎えているということもあって、たくさんの方が参拝に訪れました。
当山粉河寺でも、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作り(写真下)、来寺の皆様が誕生仏に甘茶をかけられました(写真上)。
また、参拝者の方々にも甘茶をふるまいました。
桜の花も盛りを迎えた感のある4月5日(日)、当山粉河寺の秋葉権現堂において、権現様の開帳法要を厳修いたしました。
(年一回の御開帳)
午前10時半よりが当山管長の逸木盛俊猊下読経をし、祈祷札にお加持をいたしました。
※秋葉大権現様は火伏せにご利益がある神様で、不動明王と烏天狗(からすてんぐ)を足して2で割ったようなお姿(写真下)をしています。
この神様は、昔、粉河周辺が鋳物作りの盛んな土地だったことから、火災を防ぐ目的で、江戸時代に静岡県秋葉山より勧請されました。
現在もこの辺りでは、権現様のお札を台所に貼り、出火を防ぐ風習が残っています。
※秋葉権現祈祷札は、粉河寺授与所にてお分けいたします。
〔お問い合わせは、0736-73-4830(AM:8:00~PM:5:00)までご連絡ください〕
3月29日(土)、30日(日)の10時から16時の間、粉河寺境内で「お猿の森」のトレーナーのはるなさんと、2歳のかわいいお猿の幸(さち)ちゃんが来寺され、日本伝統芸の猿まわしを披露してくれました。
当日は3月下旬にしては肌寒い日になりましたが、かわいく元気いっぱいのお猿さんが、時折失敗もしながらも、あきらめない気持ちで芸を成功させていく姿に、観客の方々はほっこりとなっていました。
去る3月3日(月)、「紀の川流しびな」の祈願祭が行われました。
暖かい日も増え、春の息吹が感じられる境内で、当山管長逸木盛俊猊下御導師のもと、~紀の川流しびな祈願祭~を厳修いたしました。
『粉河の流しびな』は、ひな人形を桟俵(さんだわら)や船(写真下)に乗せて、川に流し、子供の成長や無病息災を祈願する江戸時代より続く歴史ある行事で、毎年たくさんの参拝者の方が見学に訪れます。
※本年は午前中にまとまった雨が降ったため、安全面を考慮して中津川でのひな流しは中止となり、粉河寺本堂での祈願祭のみの開催になりました。
(お姫さま役の小畑飛鳥さん、お付き(右)の米田夏巳さん、(左)中西美穂さん)
本年の初午の日は時折小雨の降るあいにくの天気になりましたが、沢山の参拝者が来寺され、午後2時より旧暦初午採灯大護摩供を厳修いたしました。
また、修験道の開祖「役の小角」を祀る「行者堂」を開帳(年1回)いたしました。
護摩祈願に先立ち、行者堂で山伏の方々が当山関係者と共に般若心経を読誦いたしました。(写真上)
本年の採灯大護摩供は、熊野修験のご一行が来寺され、熊野修験正大先達那智山青岸渡寺御山主高木亮英猊下御臨席のもと、法要が厳修されました。
※写真上は護摩壇の四方に破魔矢を打ち、魔を祓っているところ。
当山管長の逸木盛俊猊下が、祈願文を読み上げられた後、(写真上)柴で作られた特設護摩壇に火が入れられました。
白い煙が立ちのぼる様子は、壮観の一語に尽きました (写真下)。
山伏の方々の吹き鳴らす法螺貝の音が境内に響き渡り、般若心経や不動明王御真言の読経が絶え間なく続くなか、護摩木を火中に投じて祈願をいたしました。
熊野修験大先達那智山青岸渡寺副住職高木智英師が皆様にお送りする祈祷札をお加持してくださいました。(写真下)
※尚、当日に加持いたしました祈祷札は、後日、当山大護摩供にお申し込みいただいた皆様方に送付させていただきました。